Quantcast
Channel: シリアル接続 – Tera Term(テラターム)の便利な使い方

Tera Termでシリアル接続を行う手順

$
0
0

ここでは、Tera Term(テラターム)を使用し、シリアル接続でコンソール等に接続する手順をご紹介したいと思います。

Ciscoのスイッチ等のネットワーク機器や、コンソールが付属していないSUN(SPARC)サーバ等々を設定する際に、シリアル接続でコンソールに接続し、機器の設定等を行う事があります。

普通ではなかなか使う事は無いと思いますが、ふと設定を依頼された場合に備え
最低限の知識(接続方法)を習得しておきましょう。

Tera Termでのシリアル接続 (事前準備)

①COMポートの確認

シリアル接続を行うには、COMポートを使用します。 まずは「デバイスマネージャ」で、使用できる(している)COMポート番号を確認します。

しかし最近のノートパソコンでは、COMポートを搭載していないものがほとんどです。その場合はELECOM UC-SGT USB to シリアルケーブル等の「USBシリアル変換ケーブル」が必要となります。このケーブルを利用すればCOMポートを搭載していないノートPCでもシリアル接続が可能となります。

大佐古潤三愛用のUSBシリアル変換ケーブルです。
オスメス変換アダプタを完備していれば更に便利に利用できます!

それでは、使用しているCOMポートを確認しましょう。
デバイスマネージャで使用ポートを確認

上記例では「USB Serial Port(COM14)」で「USBシリアル変換ケーブル」を認識しており、「COMポート14番」が使用されているのが分かりますね。

②Tera Termシリアルポートの設定

シリアルポート番号が判ったところで、シリアルポートの設定を行います。

Tera Termを起動し「新しい接続」から「キャンセル」をクリックします。
新しい接続をキャンセル

「設定」メニューから「シリアルポート」を選択します。
「設定」メニューから「シリアルポート」を選択

シリアルポート設定画面が表示されますので「ポート」を先ほど調べたCOMポートの番号に変更し「OK」をクリックしてください。
シリアルポート設定画面

これで事前の準備は完了です。

スポンサーリンク

Tera Termシリアル接続(CISCO機器に接続)

それでは、CISCO機器のコンソールに実際に接続してみます。

接続する機器により専用のケーブルが用意されている事がほとんどです。 接続する機器に必要なケーブルを準備してください。

例)CISCO機器に接続するためのコンソールケーブル
CISCOコンソールケーブル

シリアルコンソールへの接続(コンソール起動)

「ファイル」メニューから「新しい接続」を選択します。
「ファイル」メニューから「新しい接続」を選択

「シリアルポート」を選択し、ポート(R)部分のプルダウンメニューから、先ほどデバイスマネージャで調べたポート番号を選択します。
「シリアルポート」を選択しポートを選択

「OK」をクリックすると接続待機状態になります。
接続待機状態

この状態でコンソールケーブルを機器所定のポートに接続します。「Enter」を押してみて、ログインメッセージ等の文字が表示されると接続完了です。

おわりに

CISCOのスイッチに大量のコンフィグを送信する場合は、シリアルは転送速度が遅いのでうまく送信できない事があります。その場合は、シリアルポートの設定画面から「送信遅延」を「20」ミリ秒/行ぐらいに設定してみてください。

それで問題なく流し込みができると思います。一応ご参考までに。


Tera TermでSunサーバのコンソール接続する際の注意点

$
0
0

Tera Term(テラターム)のシリアル接続を使用して、SUN(SPARC)サーバのシリアルコンソールに接続する際の注意点になります。
シリアル接続接続画面

SUN(SPARC)サーバのシリアルコンソールに接続する際は、シリアルポートの設定を終え、TeraTermを起動してからサーバ側コンソールポートにケーブルを接続するようにしてください。 (頭の片隅にでも入れておいてください)

ケーブルを差した後にTeraTermを起動すると、ブレーク信号(STOP A)が飛んで「okプロンプト」の画面になり、OSが停止する場合があります。

周辺でやらかした輩が数人います。本番環境だったら、即始末書もんですね!

TeraTermを使用して、SUN(SPARC)サーバのコンソールにシリアル接続して
作業する事のある方々は要注意です。

この現象はPCの機種に依存するみたいで、現象が起こる機器と起こらない機器があるみたいです。一度テスト機で実験してみたのですが、実験に使用したPCではこの現象を再発する事は出来ませんでした。

最近やらかしたので覚えているのは「SunFire V240」に「Fujitsu」のノートPCを接続した時に起こったような・・・(その他の組合せは覚えていません)

おわりに

もしこの情報が古かったりしたらご指摘をお願いします。

当方、古い機器(SunFire V240 まだまだ現役ですが・・・)+昔のTera Term(バージョンは不明)でしか発生を確認していません。最新の機器(バージョン)での発生情報をご存知の方いらっしゃいましたら情報提供よろしくお願いします。

Tera Termのブレーク信号「Alt + B」の機能無効化

$
0
0

Tera Term(テラターム)では、ショートカットキー「ALT + B」を使用してブレーク信号を送信する事が出来ます。

SUN(SPARC)機器のコンソールに、TeraTermを使用しシリアル接続する人の中で、Tera Termのショートカットキーを多用する人は注意が必要ですね。

⇒ Tera TermでSunサーバのコンソール接続する際の注意点

コピーは「Alt + C」 、ペーストは「Alt + V」なので、ブレーク信号「ALT + B」はペーストの真横のキーになります。

間違ってブレーク信号を飛ばしてサーバを停止さないように、ショートカット「Alt + B」の機能が不要であれば、このショートカットを無効にしておきましょう。

ここでは、その設定方法をご紹介します。

ブレーク信号 ショートカットキー(ALT + B)の無効化

「設定」メニューから「その他の設定」を選択し、「その他の設定」画面を表示し「全般」タブを選択します。 
「設定」メニューから「その他の設定」を選択 「その他の設定」画面「全般」タブを選択

「全般」タブから「ブレーク信号のアクセラレーターキーを無効にする」の
チェックボックスをONにします。
ブレーク信号のアクセラレーターキーを無効にする

設定ファイル(TERATERM.INI)では以下の部分が修正されます
=========================================
; Send break by Alt-B Accelerator key disabled
DisableAcceleratorSendBreak=off
↓ ↓ ↓
DisableAcceleratorSendBreak=on
=========================================

変更後は、「設定」メニューの「設定の保存」を選択し、設定ファイル(TERATERM.INI)を保存してください。 
設定」メニューの「設定の保存」を選択 設定ファイル「TERATERM.INI」を保存 

次回の起動から、「ALT + B」のブレーク送信機能が無効になります。

メニューからのブレーク送信機能停止

ブレーク信号は「コントロール」メニューの「ブレーク送信(S)」からも送信可能です。この機能も使用出来ないように設定を変更する事が可能です。

変更するには、設定ファイル(TERATERM.INI)を直接編集します。

「DisableMenuSendBreak」の部分を「off」から「on」に変更してください。これで「コントロール」メニューからの「ブレーク送信(S)」が使用不可になります。
=====================================
; Send break Menu disabled
DisableMenuSendBreak=off
↓↓↓
DisableMenuSendBreak=on
=====================================

Tera Termマクロ –シリアル(COM)ポート自動接続

$
0
0

Tera Term(テラターム)のマクロ機能を利用して、シリアル(COM)接続でコンソールポート等に自動接続するマクロをご紹介したいと思います。

マクロ言語TTL(Tera Term Language)ファイルに「COMポート番号」と「ボー・レート(転送スピード)」の設定を直接記述しています。 使用するCOMポート番号、転送速度を確認し変更を行ってください。

使用しているCOMポート番号は、デバイスマネージャから確認する事ができます。下記例では、USBシリアル変換ケーブルにCOMポート番号14が割り振られているのが分かります。
デバイスマネージャでCOMポート確認

マクロを実行すると、接続待ち or 接続状態になります。

いちいち新しい接続からCOMポートを選択して接続する手間が省けるので、ショートカットを作成し準備しておくと便利ですね。

シリアル(COMポート)自動接続マクロ

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
;=================================================== 
; Filename    : com_connect-16.ttl 
; Description : COM Port Auto login 
; Author      : JUNZOU
; Created     : 2011/05/21 
; modified    : 
;=================================================== 
;; COMポート/ボー・レート設定 
COM_PORT = '11' 
BAUDRATE = '9600' 
;=================================================== 
;; ①コマンド組立て 
COMMAND = '/C=' 
strconcat COMMAND COM_PORT 
strconcat COMMAND ' /BAUD=' 
strconcat COMMAND BAUDRATE
 
;; ②接続 
connect COMMAND
 
;; ③マクロ終了 
end

マクロ内容の解説

項番①コマンド組立て

コマンド組立てのエリアでは、接続に必要な情報の文字列を作成しています。

変数「COMMAND」に「strconcat」コマンドを使用し文字を継ぎ足していく事で接続するための文字列を作成しています。

上記マクロでは、以下のような文字列が作成されます。
==================================
/C=11 /BAUND=9600
==================================

[strconcat]コマンドは、文字列を継ぎ足す機能があります。
⇒ [strconcat]コマンドの詳細は、こちらを参照してください

項番②接続

接続のエリアでは、項番①で作成した変数(文字列)「COMMAND」を使用し「connect」コマンドでシリアル接続を行います。

実際の接続コマンドは以下となります。
==================================
connect /C=11 /BAUBD=9600
==================================

項番③マクロ終了

接続が完了するとマクロ機能を終了します。コンソールケーブルを接続している場合は何かしらのメッセージが表示されます(のはず)。また接続されていない状態であれば、接続待機状態になります。
シリアル接続待機状態

おわりに

次回は、使用しているCOMポート番号を調べるのが面倒くさい or わからない場合に有効なCOMポートを自動検出してシリアル接続するマクロをご紹介します。

TeraTermマクロ-シリアル(COM自動認識)自動接続

$
0
0

Tera Term(テラターム)のマクロ機能を利用して、シリアル(COM)接続でコンソールポート等に自動接続するマクロ+アルファ(COMポートを自動認識)をご紹介します。

COMポートを自動認識して接続するところがポイントです!

マクロ言語TTL(Tera Term Language)ファイルに「ボー・レート」の設定を直接記述しますが、使用するCOMポート番号はマクロを使ってポートの使用状態を確認し自動で設定を行います。

使われているCOMポートの調べ方が判らない場合に有効なマクロですね。

いちいち新しい接続からCOMポートを選択して接続する手間が省けるのでショートカットを作成し準備しておくと便利なマクロになります。

マクロを実行すると、接続待ち or 接続状態になります。

それではマクロの内容について解説してきます。

スポンサーリンク

シリアル(COMポート)自動接続マクロ

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
;============================================ 
; Filename    : com_connect-17.ttl 
; Description : COM Port Auto login 
; Author      : JUNZOU
; Created     : 2011/05/21 
; modified    : 
;============================================ 
;; ボー・レート設定 
BAUDRATE = '9600'
;============================================ 
;; ①COMポートの状態を1~100まで確認する 
for PORT_NUM 1 100 
  ;; ②整数値を文字列に変換 
  int2str COM_PORT PORT_NUM
 
  ;; ③コマンド組立て 
  COMMAND = '/C='
  strconcat COMMAND COM_PORT 
  strconcat COMMAND ' /BAUD=' 
  strconcat COMMAND BAUDRATE 
 
  ;; ④接続 
  connect COMMAND 
 
  ;; ⑤接続確認 
  if result = 2 break 
next
 
;; ⑥マクロ終了 
end

マクロ内容の解説

①COMポートの状態を1~100まで確認する

 項番①では「for  next」文を使用し繰り返し処理をおこなっています。1~100までループ処理を実行します。

②整数値を文字列に変換

項番②では[int2str]コマンドを使用し、整数値を文字列に変換しています。

なぜ変換するかというと、項番③の[strconcat]コマンドで整数値が使えないためです。もしこの処理がないと以下のマクロエラーでストップしてしまいます。

マクロエラーポップアップ

③コマンド組立て

項番③では、変数「COMMAND」に[strconcat]コマンドを使用し文字を継ぎ足していく事で接続するための文字列を生成しています。

上記マクロでは、以下のような文字列が作成されます。

==================================

/C=1~100の文字 /BAUND=9600

==================================

④接続

項番④の接続のエリアでは、項番①で作成した変数(文字列)「COMMAND」を使用し[connect]コマンドでシリアル接続を行います。

実際の接続コマンドは以下となります。

==================================

connect /C=1~100の文字 /BAUBD=9600

==================================

⑤接続確認

項番⑤では、COMの1~100番ポートに順番に接続を行い応答があった場合にループ処理を終了します。(接続出来るポート確認完了)

⑥マクロ終了

項番⑥では、COMポートへの接続が完了したのでマクロ機能を終了します。(厳密に言うと接続するポートが無くても終了しますが・・・)

接続出来てケーブルを接続していない状態であれば、接続待機状態となります。

シリアル接続待機画面

おわりに

一点、はまったところが!

COMポートは、内蔵モデムなんかでも使用されています。

内蔵モデムがCOM3ポートを使用している場合、何回やってもそちらを認識してしまい正常にシリアル接続が出来ない状態になりました。

そうした場合、デバイスマネージャから内蔵モデム無効にしてやるとうまく動作しましたのでお試しください。(ご参考まで・・・)